住宅ローン控除ってなに?
マイホームの購入を検討している人であれば1度は聞いたことがある住宅ローン控除。住宅ローンを組んで物件を購入する際などに利用できます。ここでは、そんな住宅ローン控除について紹介します。
住宅ローン控除とは?
住宅ローン控除とは、住宅ローンを組んで物件を購入したり、自宅をリフォームしたりする際に、一定期間にわたって所得税や住民税の一部が控除される制度です。新しい自宅に住み始めてから10年の間、控除を受けることができます。正式名称は「住宅借入金等特別控除」です。簡単にお伝えすると、住宅ローンを借り入れて家を購入すると、その分、所得税や住民税が軽くなるといった制度になります。
お金はいくら戻ってくるの?
それではどのくらいお金が戻ってくるのでしょうか。住宅ローン控除は、年末に残っている住宅ローンの金額によって控除額が決定します。住宅ローンの年末残高1%に当たる金額を所得税や住民税から控除してもらえるので覚えておきましょう。つまり「住宅ローンの年末残高×1%」で控除額が算出できます。例えば、年末に残っている住宅ローンの残高が2,000万円だとします。このケースでは2,000万円×1%になるので年間20万円の控除を受けることができるわけです。ちなみに一般住宅のケースでは、住宅ローンの限度額に4,000万円という上限があり、年間の控除額も40万円までと定められています。また、購入した住宅が、劣化対策や耐震性、可変性、高齢者等対策、省エネルギー対策など、国が定める基準にクリアした「認定長期優良住宅」だった場合には、住宅ローンの年末残高の上限は5,000万円で、年間における控除額の上限は50万円になるので覚えておきましょう。
住宅ローン控除に必要な手続きについて
住宅ローン控除を受けるためには、1年目だけ自分で確定申告しなければなりません。2年目以降は勤め先の年末調整で住宅ローン控除を受けることができます。確定申告の時期は毎年「2月16日~3月15日」までで、その時期までに必要書類を用意して、税務署に提出する必要があります。必要書類とその入手先は以下の通りです。
- 確定申告書A……税務署で入手するか、国税庁のサイトからダウンロードする
- (特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書……税務署で入手するか、国税庁のサイトからダウンロードする
- 住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書……借り入れした金融機関から入手する
- 土地・家屋の登記事項証明書……法務局で入手する
- 売買契約書または建築請負契約書……契約した不動産事業者から入手する
- 給与所得の源泉徴収票……勤務先から入手する
これらの書類を税務署に直接提出するか、郵送しましょう。
以上、住宅ローン控除について説明してきました。不動産購入についてご不明な点などありましたら弊社までお問い合わせください。